宮城の食材 食材の宝庫 宮城から選りすぐりをご紹介します。中には隠れた逸品も。

蔵王高原夏苺画像

vol.3 蔵王高原夏苺

いちごのミニ知識

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 「薔薇」の仲間の『イチゴ』は、広くは「木苺」なども入りますが、今回の特集は一般的にイメージする『イチゴ』です。そう、あのショートケーキにのってるものです。
 その『イチゴ』は、正式には「オランダイチゴ」というらしいです。由来は、江戸時代の終わりごろにオランダから輸入され、栽培されるようになったからで、それ以前は、今では野いちごと呼ばれるものしか無かったそうです。
 現在、日本では盛んに『イチゴ』が栽培されていますが、そのほとんどは冬から春に実をつける『一季成りイチゴ』で、夏から秋にも実のなる品種は『四季成りイチゴ』と呼ばれ、夏苺として重宝されています。その貴重な夏苺を、今回はご紹介します。

蔵王のいちご栽培

 今回の舞台は、蔵王山麓の麓に位置し別荘が点在する一角にあります。そして、その「蔵王高原夏苺」の栽培をしている「庄子 悟」さんにお話をお伺いしました。
 巷ではデザートブーム。パテシエが腕を競いあい様々なスゥイーツが世に溢れています。それに欠かせないのが、まさに「イチゴ」。一般的には、クリスマスの時期から春先まで楽しめる「イチゴ」ですが、夏の時期はというと、ほとんどが輸入に頼っているのが現状らしいのです。輸入物はやはり、日本人が好む甘酸っぱい「イチゴ」というよりは、どうしても大雑把な味わいになってしまうところがあります。そこに目を付け、「夏でも美味しいイチゴを」と、栽培を始めました。
 

豊富なわき水

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 広大な敷地の中で、何棟ものハウスのほとんどがイチゴの栽培にあてられているここの農園では、蔵王山麓の豊かな地下水をくみ上げ使用しています。イチゴ栽培というのは、想像するよりも、とても手間のかかる作業だそうで、はじめは小さいポットと呼ばれるものに種を植え付け、成長とともに床に移し変えます。その後も、ハウス内の温度を常に管理したり、花を付ける時期になるとまめに間引いたりと、色々と話を聞いているだけでも苦労が伝わってきました。
 近年のデザートブームの後押しもあって、今では年々ハウスも増築もして栽培面積を増やしているそうですが、栽培し始めたころは「作ったはいいものの、売り先が決まっていなかった」そうで、足を棒にしてホテル関係を一軒一軒回って歩いたそうです。現在、主に東京への出荷が多いとのことですが、「地産地消の観点からも今後は仙台市場に目を向けたい」と、意気込みを聞かせて頂きました。
 「蔵王高原夏苺」は、夏本番になる今から年末まで出荷される予定です。「イチゴの花」のような可憐な味わいが特徴的なこの夏イチゴ。たっぷり乗せたショートケーキ、食べてみたくなりますよね!

※予約受注ですが、既に入荷しています。詳しくは営業担当までご用命下さい。

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